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えりも町のオキシマップ山の西に位置するルチシ山(754m)に登ったのはもう9年前にもなる。山頂部はガスに包まれて展望は無かった。いつか又登りたいと思っていたのだがなかなか機会に恵まれずにいた。えりものkusaさんに電話してみた。「ご一緒しましょう」との言葉に小躍りしながらえりもに向かった。
2008年5月24日、kusaさんとyamashiさん、nagaokさんと親戚の方、総勢6名でルチシ山を目指した。ルチシ山に登山道は無い、今回は登りは獣道を辿り尾根直登、帰路は尾根から作業道跡に出る変化に富んだルートである。午前8時30分背の低い笹と新緑の木々の中をスタートである。「まだ咲いていないでしょうね」そう言いながら進み始めて間もなく「あっ、咲いてるんじゃない」「うんうん、こっちも咲いてるよ」「こっちは蕾みだけど〜!!」歓声があがった、ヤマツツジのことである。

スタート

まだまだ・・・

なにやら・・・
周囲にヤマツツジが見え始め

樹林帯を抜けると視界が開け、ヤマツツジが周囲を包み込む。「こっちは凄いよっ」「ほらっ、、あれなんか素敵じゃない!」この日は全員お花モードである。ゆっくりと花々を楽しみながら進んで行く。コースタイムなど全く気にはしていない。それよりも今目の前に広がる美しい彩に目を奪われて歓声をあげ〜写真を撮り〜立ち止まり〜〜〜振り返ればイヌエンジュの木の彼方に雲に覆われたえりも岬方面の光景が広がる。

ヤマツツジ1
ヤマツツジが美しい

眼下にえりも岬方面
えりも岬は雲に覆われていた

ヤマツツジ2

やがて前方には目指す山頂部が見えて来る。「あの緑が途切れたところ、あそこを目指して登って行くのよ」kusaさんがうれしそうに言う。この日の天気はまさに登山日和、風は弱く〜晴れ、しかし気温はそれほど上がってはいない、ちょっと汗ばむ程度である。また樹林帯に入り獣道を辿る、それはまるで整備された登山道であるかのように、整然と尾根を進んでいた。「すごいね、これで標識なんかあったら立派な登山道ですよ」私は感心しながら呟いた。
高度が上がるにつれてどんどん傾斜が急になって来る。「あまりそっちに寄り過ぎないで・・・」「こっちのほうよ」kusaさんから適切なアドバイスが飛ぶ。私はGPSを見ながら方向を確認した、間違いなく山頂にまっすぐに向かっていた。

前方に山頂
前方に目指す山頂が見えて来る

樹林帯の登り

再び樹林帯を抜けると目指していた、岩があちこちに点在する草地に出た。見上げる彼方に岩場が見える。「あそこを目指して登るのよ」「ゆっくり登りましょう〜」「落石に注意だね」、急登に備えて一休みしながら見上げる斜面は相当な角度だった。
もう目標が見えるのだから各自が好きなように登って行く。真っ直ぐに〜ジグザグと〜足元に注意しながらゆっくり、ゆっくりと・・・

草地の急斜面1
草地の急斜面を登る

急斜面2

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