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稜線に向かって登り始めた。大きな雪渓にステップを刻む、雪渓は登山道をすべて隠してしまうからやっかいだ。おまけに視界が悪いと沢ではあれほど沢山ぶらさがっていたリボンも見えにくい。雪渓をまっすぐに登って行くのだが途切れるとハイマツに行く手を阻まれた。右左を探して踏み跡を見つけた、見上げるとリボンがぶら下がっていた。登山道は標高1600m付近からまっすぐに稜線を目指さずに1660m地点に向かって右上して行く。

稜線に向かって

雪渓登り
雪渓登り

いっぱいに露を含んでショウジョウバカマがきらめく〜クロマメノキの花が咲き、キバナシャクナゲが咲き、、、まだまだ咲きはじめ〜これからが本格的な開花となるのだろ。キスミレ・・・エゾキスミレにしては葉に光沢が無く、幅も広く毛も見られる、ケエゾキスミレとしておこう。

ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ

クロマメノキ
クロマメノキ

キスミレ
ケエゾキスミレ

キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ

稜線上を進んで行く。風はほとんど感じられないし雨も降っていない、視界が無いことを除けば快適な登山日和だった。「まあ展望はもう最初から諦めていたからね」自分にそう言い聞かせながら登って行く。登山道脇にエゾノツガザクラが咲いていた。しゃがみこみカメラを向ける。

おばさんとakamさんが待っていた、「あったよ、、、コマクサ」「わぁ〜〜〜これですか」yamazさんもうれしそうだ。koyaさんは早速ファインダーを覗く。私はデジイチを持って来なかったことをちょっと後悔しながら〜コンデジの液晶画面を見た。コマクサもちょうど咲き始めたところ〜まだ蕾がほとんどである。私たちが今回目指していたのはこのコマクサを見ることだった、それも咲きはじめの〜日高山脈で唯一〜ここでしか見られないコマクサ。やっと目にすることが出来たのである。

岩場登り

エゾノツガザクラ
エゾノツガザクラ

コマクサ
コマクサ

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