title

縦走路分岐からヌプントムラウシ方面への登山道は一変した、綺麗に整備されているのである。心地良い日差しをうけながら足元に目を落とす、シラタマノキの果実が可愛らしい。しゃがみこんで二人で撮影会?が始まる。「これが良いんじゃない?」「いやいやこっちだよ」 ところで問題の?紅葉であるが、ここまで来ても一部に色づいている葉を見るだけ、とても例年の大雪山系のあの鮮やかさは無い。「今年はどうなるのかしらね」「うん、もうダメかもしれないね〜早めに寒くなったんだけど、また気温が上がってしまって・・・」私達はもう紅葉はあきらめていた。

やがて前方に目指す沼ノ原山が見えて来た。初めて見る〜登る山への期待が膨らむ、「わぁ〜〜〜あれね」おばさんが歓声をあげた。コースは北側コルへ向かってどんどん下って行く。

siratamanoki
シラタマノキの果実

沼ノ原山
前方に沼ノ原山が見えて来た

コルへと
一旦北側コルへ向かって下る

登山道は北側コルから沼ノ原山の西側の斜面を巻くようにしてヌプントムラウシ温泉に向かっている。このコルの少し先で斜面を登る踏み跡を見つけた。登りだすとすぐに朽ちた木に巻きつけたテープを見る。草付きの急な斜面にジグザグと踏み跡が続く。登山道として整備されているわけでは無いが、踏み跡は比較的ハッキリとしている。ちょっとした藪こぎもしながら稜線に出た。

斜面とりつき
沼ノ原山取り付き

草つき斜面の登り
草付きの急斜面を登る

稜線に向かう

稜線に出ると視界が広がって〜「見えているわよ」おばさんが叫ぶ、トムラウシ山の山頂部の雲が途切れて日差しがあたっていた。「おォ〜〜〜」私も思わず声をあげていた。

「このあたりが山頂なのかしら」「いやまだもう少し先だよっ」、、、「あっ、咲いている〜」おばさんがオオタカネイバラを見つけた。「こんな時期にまだ咲いているなんて〜」私はビックリしながらカメラにおさめた。稜線に出てからは少し藪をかきわけながら進んで行く。9時40分、沼ノ原山の山頂に立った。クチャンベツ登山口から2時間45分であった。

おばさんは見つめていた、広がる展望を・・・

稜線からの展望
稜線に出るとトムラウシ山が・・・

イバラ
オオタカネイバラ

ひと息

山頂に立つ

登山ものがたりへ 次のページ HOME