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2009年3月29日午前7時30分、私達は室蘭岳登山口を出発した、5年ぶりである。この時期だからもちろん雪が積もっている。しかし山スキーヤーも訪れるこの山は、札幌で言えば藻岩山のような存在だろうか、しっかりと踏み跡がついていた。例年の降雪状況だったら迷わず山スキーでの挑戦だったろうが、、、暖冬の影響でどこも雪質には恵まれそうにも無い。私達はつぼ足で登り始めた。
上空には真っ青な空が広がっていた、風も無い。おばさんが一足先に出発して野鳥を狙っている、コゲラ、アカゲラ〜キバシリ等が撮れて満足そうな表情で私を待っていた。約15分ほどで白鳥ヒュッテに到着、入山届に記入して南尾根コースへと進んだ。登りは夏道コースに忠実に進むことにしていた。水神社を見てすぐに急斜面をジグを切りながら登って行く。気温がまだ上がっていないので滑りやすい足元に注意しながら慎重に登って行く。

スタート

白鳥ヒュッテ
白鳥ヒュッテ

登り1

登り2
急斜面の登り

急斜面を登りきってほっと一息!風が無いからとにかく結構暑い、思わずアウターを脱いで水分補給、冷たい感触が心地良い。「もう夏山ムードかなぁ〜〜」
今年は山スキーも満足に行っていない、とにかく少し登っておかなければ〜下山してからの花散策も楽しみだし〜室蘭岳行はそんな私達の欲求にピッタシだったのである。
登るにつれて視界がグンと広がって来た、立ち止まり〜振り返る。白鳥大橋の彼方にブルーの噴火湾をはさんで駒ケ岳が白く輝いていた。「こんなに駒ケ岳が見えるのは〜初めてだよね」「うん、これは最高だ」私はファインダーを覗きながら答えた。

登り3

視界が広がって
視界が広がって来る

駒ケ岳
白鳥大橋の彼方にブルーの噴火湾をはさんで〜駒ケ岳

右にカムイヌプリを見ながらゆるやかな斜面を登って行く。青空がことさら美しい。やがて尾根は広くなり美しいダケカンバの林へと入って行く。「わぁ〜〜〜綺麗ぃ〜〜〜」おばさんが大声をあげながら進んで行く。無理も無い、声をあげる環境は十分過ぎるほど整っているのだから・・・青空、無風、白いダケカンバ、、、久々の好天に私達は上機嫌だった。

カムイヌプリ
カムイヌプリを見ながら

ダケカンバ林
ダケカンバ林の中を進む

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