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武利岳
武利岳

ライオン岩コースに向かって下山を開始した。愛別岳、黒岳、北鎮岳、旭岳、白雲岳等の山々がひと固まりの大きな山塊となり、高根ケ原からトムラウシ山へと続く大展望を眺めながら下って行くのは圧巻である。
眼下には紅葉が広がり〜彼方には阿寒の山々が見えていた。東尾根に出た時には雲に包まれていた山頂部も見えている。「今日は何処の山でも素晴らしい展望なんだろうね〜」「表大雪の紅葉もきっと綺麗だろうね」。混雑が苦手な私達にとって表大雪の紅葉から足が遠のきつつあった。


表大雪を見ながら
表大雪の山々を見ながら

紅葉
遥か彼方に阿寒の山々が見える

目の前のライオン岩に向かって下って行く。コル手前付近でおばさんが立ち止まった、「聞こえる、、、エナガよっ、、、ジュルジュルって鳴いてる」私は思わず立ち止まった。周囲を見回していたおばさんがカメラを構えた、、、シャッターを押す。その方向には数羽の鳥が木の枝の間に〜シマエナガだった。
このシャッターチャンスを逃してなるものかと、おばさんは一生懸命だ。75mmのレンズをカメラにつけている私には撮れる距離では無いし(おばさんは今回200mmのレンズをつけていた)、動き回る動物の写真撮影は私の役割では無いと割り切っているから〜そんな様子を見ているだけだ。おばさんはカメラの液晶で撮った写真を見て微笑む、、、「何とか撮れたみたいよっ!!」

ライオン岩へ向かう
ライオン岩へ向かって一旦下って行く

エナガ
シマエナガ(おばさん撮影)

ライオン岩基部を過ぎてからの下りは急なうえに結構笹も被っていた。「登りならちょっと大変かもしれないぁ」「下りに使って正解よね」。そんな言葉を交わしながら〜周囲の紅葉を楽しみながら〜下って行く。11時35分登山口に戻った、駐車スペースはほぼ満杯であった。「ぐるりと巡るコースだからすれ違うことが無いんだね」、ちょっと早めに出発して〜静かな山行を楽しもうとするならオススメの山かもしれない。

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コースタイム(含休憩時間)
登山口 07:10  1574m地点 08:25  山頂 09:35-09:55  ライオン岩基部 10:25  登山口 11:35 

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