「まだかなぁ〜〜〜」「もうちょっと降らないと・・・」そんな会話が続いていた。例年ならもう山スキー行が始まっている頃である。しかしなかなか雪が積もらないし、週末の天気もイマイチの状態だった。 そして、、、やっと寒気が続いて雪も積もり始めた。「ヨシ、今週末こそ、、、」「土曜日が天気良さそうよっ」山スキーの準備はほぼ出来ていた。金曜日には少し強い雪が降った、「これなら山はもう大丈夫だよっ、ラッセルが怖いくらいだね」「何処にするの?」「やっぱりまずは迷沢山からだね」。 2009年12月19日、迷沢山のスタート地点に向かった。一時通行止めになっていた途中の四ツ峰トンネルは、片側通行となっているものの、時間的にほとんど札幌国際スキー場へ向かう車ばかりだから、待ち時間はほとんど無く通過。四ツ峰トンネルから約2.3kmの上平沢林道入口に着く。一台の車が止まっていて男性4人グループが先行していった。除雪されている駐車スペースはつめれば車3台は止められそうである。 午前8時40分、私達も装備を整えて出発した。林道には予想通りたっぷりと雪が積もっていた。ラッセルは30センチ前後、これはなかなか手ごわい。標高差約600m、距離約5、7kmの行程である、二人だけのラッセルならかなり時間がかかるだろう。しかし先行している男性グループのトレースを辿って行くのだから気分的にはかなり楽であった。 |
ラッセルは30センチほど・・・ |
この日の天気は〜歩き始めは「晴れ」・・・歩いていると「曇り空」、、、小雪が舞い〜〜〜また晴れてきて・・・そんな繰り返しだった。林道を包む木々はすっかり雪化粧して日差しを受けると青空の下で一気に輝く。「わぁ〜〜〜綺麗だねぇ」「うん、素晴らしいねぇ、、これだから冬山は止められないんだ」私達は上機嫌だった。 |
途中で先行している男性グループが休んでいるところに追いついた。「ラッセルありがとうございます、かわりますよっ」と私が言うと「ラッセル好き?」「いっやぁ〜〜〜好きってことな無いけど・・・」、、、「ラッセルしたい?」「いっやぁ〜〜〜したいってことは無いけど・・・」「じゃあついてきて」、そんな言葉に「宜しくお願いしま〜〜す」と甘えることにした。 木々の間から定山渓天狗岳が見えてきた。「クッキリと晴れ上がるのかなぁ〜〜〜」「見えてるうちに撮ろう」。そう、こんな天気の時にはとにかく見えてるうちにシャッターを押すが原則である。「あとで〜〜〜」などと思っているとあっと言う間に雲間に隠れてしまうことは少なく無い。 登りはじめて約2時間で送電線下に辿り着いた。林道を進む男性グループのトレースを外れて〜直線的に登って行くことにした。「登りの練習もしておかないとね」この林道に沿ったコースでは急斜面の登りはほとんど無い。距離的なトレーニングにはなるが登りのスキー操作も少し慣れておかないと・・・短い距離だが30センチほどのラッセルをしながらジグを切って登って行くのは〜なかなか大変である。「交代しよう〜」先行するおばさんに変わって私もラッセルを・・・ちょっと息が切れてくる。 林道に戻るころにまた雪が降りはじめた。「今日は一日こんな天気なんだね」「展望はどうかしら、、、」「微妙だなぁ〜〜〜」ちょっとため息まじりに私は答えた。 |
木々の間から定山渓天狗岳が見えて |
送電線下を行く |
時々雪が降って |
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