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1088mピーク手前付近より観音岳を望む(2007年4月22日撮影)

今年の夏山シーズンの始まりは、えりものkusaさんとの笹山だった。そして翌週はえりも山岳会の皆さんと豊似岳へ登った。豊似岳へは過去5回登っている。そしていつも豊似岳手前の1088mピーク付近から美しい観音岳を見て「今度行こうね」そんな言葉が何度も交わされたが、天気やスケジュールの都合でなかなか実現しなかった。「今年は行きますよ」kusaさんからの電話にすぐに飛びついた。
2008年11月23日、風は強いものの青空が広がっていた。庶野から雪が少し積もった林道を慎重に進んで行く。今回のスタート地点は地図上に記された342m地点、数台の駐車スペースがある。総勢12名〜リーダーのogaさんから注意事項の説明を聞いて、午前9時10分スタートである。ホーストレッキングコースと書かれた標識に導かれながら進んで行くと、すぐに猿留山道に出る。標高488m標高点の沼見峠までは、大きな沢形を越えてのなだらかな山道歩きである。約1時間弱で沼見峠に出る。二つの石碑にそっと手をあわせて、いよいよ観音岳へ向かって登って行くことになる。

スタート

猿留山道
猿留山道を行く

沼見峠
沼見峠へ

石碑

沼見峠からの展望も素晴らしい、眼下にもう冬色?の豊似湖を配して南日高の山々が一気に広がる。「わぁ〜〜〜」そんな歓声もあがるが・・・いやいやこの展望、そして感動は何としても観音岳の山頂までとっておきたい、そんな気持ちで静かに?シャッターを押した。
例年ならまだほとんど雪が積もっていないのだが、このところの寒気でもう冬山の装いだった。尾根に沿って最初のポイントである標高680m地点に向かって登り始めた。背後の540mのピークに向かって獣道か、それとも最近登った人のトレースなのか尾根に沿って続いていた。「あそこも展望が良いでしょうね」私の問いかけにyamashi奥様が「すごいですよ、ぜひ今度登って下さい」と答えてくれた。

展望
沼見峠からの展望

豊似湖
豊似湖

540mピークを背に
540mピークを背に

気温は一向に上がらない、これだけ日差しがあるのだから〜とも思うが吹く風は冷たい。尾根上の雪は膝下程度、しかし高度が上がるにつれて周囲は笹に包まれる。

背丈ほどもある笹、雪の重みである程度倒れているものの〜やはり行く手を阻む。nakaさんが先頭でラッセルして行く、おばさんが続く、そして若いyasudさんが続く。私は見え隠れする一向を追う形となって登って行く。
これで雪が無かったら〜夏山シーズンだったら〜〜〜笹藪こぎとダニ攻撃をまともに受けることになるのかもしれない。この時期ならでは、そしてちょっと辛いラッセルはあるものの雪のおかげで快適な?山行となったとも言える。

雪だっ

笹が・・・

藪こぎ

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