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今シーズンの最後の紅葉散策は2001年以来の恵山、海向山に決めた。ちょうどNHKニュースで大沼の紅葉が放映されていた。「綺麗だねっ、大沼の遊歩道に寄って、次の日に恵山方面にしようか」。土曜日の大沼は快晴だった、昼頃まで遊歩道を歩いた、紅葉にはちょっと遅かったのかもしれないが、日差しを受けてそれなりに輝いていた。
その後一気に南下して、恵山の椴法華コース登山口を確認、さらにぐるっと回って賽ノ河原駐車場へ〜夕日を受けて赤く染まった海向山と恵山を見ながら、翌日の好天を確信して「えさん道の駅へ」


夕日に染まる海向山(上)と、恵山(下)


2009年10月25日、道の駅で目覚めた〜風が強い〜上空は雲に覆われているようだ。「段々天気が良くなると思うから〜ゆっくりスタートしようか」「そうね、恵山は登らなくても良いし」。道の駅のすぐ近くのコンビニで朝食をとり、賽ノ河原駐車場に向かった。車が一台だけ止まっていたが周囲には誰もいない。「もう出発したのかしら」私達も装備を整えて駐車場奥の登山口を出発した。

さて、問題はこの日の天気だった。紅葉には〜何と言っても日差しが欲しい。上空の流れる雲の切れ間からは時折日が差し込む。「今だっ」とばかりにシャッターを押す。しかしすぐに日差しは遮られてしまった。「どうなんだぁ〜もっと輝いて欲しいんだけど」日差しの問題もあったが、周囲の紅葉も気になっていた。どうももう終わりがけ〜と言った雰囲気であった。「先週が良かったのかしら?」「うん、そうかもしれないな」ちょっと気落ちしながらツツジのトンネルを抜けて行く。

やがてツツジのビューポイントに到着!「」晴れろぅ〜〜〜晴れてくれぇ〜〜〜輝いてくれぇ」そんな願いが通じたのか急に日が差し込んできてサラサドウダンと山肌の彩りを際立たせた。「これだぁ〜〜〜」「綺麗ねぇ」

海向山

スタート地点
スタート地点

トンネル

ビューポイント
 ビューポイント

良く整備された静かな登山道を進んで行く、サクサクと落ち葉を踏みながら歩くのは心地良い。
「あれっ・・・あれ何か・・・いるぞ!」私は前方に黒い塊を見た。「く、クマじゃないよなっ・・・」私達はまだ足取りを止めなかった。その塊が段々と近づいてくる、、、ちょっと動いた。「う、馬じゃないか?」「白いのもいるよ!」ちょっと離れて2頭は草を食んでいた。「なんだぁ〜やっぱり馬か、ふぅ〜〜っ、これが野生化した馬なんだね」「蹴られないかしら・・・」、静かに2頭の横を通り抜けようとすると馬はちょっとだけ避ける仕草をした。通り過ぎて振り返っておばさんはカメラを構えた、シャッターを押した。馬は何事も無かったかのように草を食み続けていた。

馬です!

登山道には赤いテープの目印が沢山つけられている。落ち葉が敷き詰められたこの時期には踏み跡は不鮮明になってしまうところもある。小さな沢形に導かれそうになると、このテープが案内してくれる。標高320m付近で周回コースの分岐点となる。私達は当初予定通り左の右回りコースに向かった。
8年前の山行を思い出しながら456m峰に向かって登り始める、やっと山登りの雰囲気である。斜度が緩んで来ると木々の間から海向山を感じながら進んで行くことになる。視界が開けて来ると456m峰は近い。

分岐
右回りコースと左回りコースの分岐点

登る

海向山を意識しながら
右に海向山を意識しながら登る

456m峰へ
456m峰へ

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