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第四雪渓を登り切ると前方には目指す赤岳が見えて来る。「あれっ、、、○○さん」と声をかけられて振り向くと〜としさんだった。昨年は白雲岳避難小屋で会っていたし、ホロホロ山の山頂でも会っていた。「あらぁ〜〜〜としさんとは良く会うよねえ〜」人気のコースだしこの時期だから誰か知っている人に会うかもと思ってはいたが、それがとしさんだった事にちょっとビックリしながら「結局狙っている山が似ているってことかなぁ」
8時15分、赤岳山頂でとしさんと記念写真を撮る、山頂からは広大な展望が広がっていた。としさんはこれから高根ケ原を行けるところまで歩くと言う。それも魅力だが〜私達は白雲岳にしばらく登っていなかったので、「じゃあお先に〜どうせすぐに追いつかれると思うけど」と〜一足先に出発した。

もうすぐ

としさんと
としさんと記念写真

広がる光景
左に白雲岳、中央に旭岳、右に北鎮岳

いよいよ大雪のなだらかで広大な稜線歩きが始まった。ちょっと雲が流れて来ていたが風も無く快適だった。もちろん周辺に、足元に咲き誇る花々が「面」になって目に飛び込んで来る。エゾタカネスミレもまさしく旬、イワウメがびっしりと敷き詰められたように咲き、キバナシャクナゲが咲き、エゾミヤマツメクサも(大雪山固有変種)地味ながらも美しい。チョウノスケソウやホソバウルップソウ、エゾオヤマノエンドウも咲いていたがこれは後述することにする。

イワウメ
イワウメ

スミレ
エゾタカネスミレ

ツメクサ
エゾミヤマツメクサ

白雲分岐に向かって
前方に白雲岳を見て

前方に白雲岳が大きく見えて来るころ、振り向くととしさんが追い付いてきていた。「やっぱり早いなぁ〜今日の予定はどのあたりまで、、、」「時間を見ながら行けるところまで・・・が目標です」淡々と話すとしさんに気負いは無い。白雲分岐でとしさんに別れを告げ、私達はちょっと休憩してから白雲岳に向かった。何度もこの分岐は歩いていたし避難小屋へも訪れていた。しかし白雲岳に登るのは久しぶりである。「ゼブラ模様が見れるかしらね」おばさんもちょっと楽しみにしているようだ。

以前は登路がはっきりしていなかったのだが、さすがに今はしっかりと登山道として整備されている。広い火口原(白雲平)の淵を通って岩場を登り一気に山頂に立つ、9時30分〜白雲分岐から約30分くらいである。山頂からは期待通りのゼブラ模様、いわゆる雪渓模様が展開されていた。トムラウシ山方面は残念ながら霞んでいたが、、、

白雲岳を目指す

火口原を行く
火口原(白雲平)の淵を進む

岩場を登る

ゼブラ
白雲岳山頂からの雪渓模様
    
白雲岳からの下山を開始した、眼下に火口原の淵にそって刻まれた登山道が見えていた。次から次へと登って来る人達が絶え間ない。「こりゃあ赤岳からの下りは大変かもしれないなぁ〜」そんな不安?が脳裏をかすめた。白雲分岐で方向を変えていよいよ白雲岳避難小屋に向かって下り始めた。前方には緑岳へと続く稜線が広がっていて〜歩く人たちの影が米粒のように見えていた。


眼下に火口原を見ながら白雲岳を下山


前方に緑岳を見ながら・・・

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