重いラッセルが・・・

上空に流れる雲は段々と少なくなり、かわって青空が勢いを増して来る。「まさかこんなに天気が良くなるとはねぇ〜」「峠ではもう駄目かと思ったけど・・・」「こりゃあ今日は期待できるよっ」、、、「今までの屈辱を晴らしたいしぃ・・・」そんなkoyaさんの言葉に大笑いだった。

ラッセル1

青空がグングンと広がる

ラッセル2

振りかえって見る、グーーーンと視界が開けて、「ウオォ〜〜〜」「わぁ〜〜〜」歓声があがる。青空の下に昆布岳がその鋭い山容を突き上げる。私は先に進んでカメラを構えた、もう構図は決まっている、すぐにシャッターを押す。おばさんもうれしそうにポーズを取る。

遠くニセコ連峰も見えていた、そして羊蹄山は、、、霞んでいて確認出来ない。「いや、これからきっと見えて来るよ、どんどん天気は回復してきてるんだから」私達は自信を持って歩を進めた。

いやっほ〜〜〜
青空と昆布岳を背に登る

ポーズ!

しかし喜んでばかりはいられない現実があった。今回の行程は標高差約670m、距離約6kmである。残りはなだらかな広い尾根とは言え、、、20〜30センチの超重いラッセルが続き、、、硬めの雪面に潜るスキーを蹴り上げるのだが、、、これがなかなか上がらないありさま! 「こ、こ、交代!!」短いスパンでラッセルを交代しながら進んだ。

私は久々の重いラッセルに悲鳴をあげる寸前だった。こんな時はカメラを持って撮影するフリ?をして、ちょっとトレースから離れひと息つく。写される人にとっては休むわけにいかず、辛いひとときとなるのだ(笑)。でもさすがにkoyaさんは凄い、重戦車のようにガシガシと進んで行く!

なだらかに続く広い尾根の登り、同じような斜面が続く、、、なかなか山頂が近づいて来ない。「あの向こうだろうね、山頂は」私は決して安易な山頂指定?はしない、それは多くの場合ニセピークであったりするから、そして違った時のショックが大きいから・・・

まだまだ〜〜〜
前方には646m地点が見えて来た

く、く、くるしィ〜〜〜

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