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一旦少し下りとなった。「もったいないよなぁ〜〜〜」そう思いながら下り、なだらかになって〜〜〜また少し下る。「極楽平ってまだだったっけ〜〜」「確か標識あったわよねぇ」、、、更に進んで行くと5年前の記憶にあるキツイ登りの尾根の辿りついた。「ここが一番急だったと思うよ、足元注意だぞ!」私はおばさんに声をかけながら登って行った。記憶通りだった、とにかく急で、そして足元は滑り易い、、、ぐんぐんと高度は上がる。帰路には十分な注意が必要である。

少し下り
一旦少し下って

急な登り
急な登りが始まった

登る・・・

急な斜面を登り切りやっと少しなだらかになった。先を進むsugawarさんご夫妻の熊除け鈴の音が聞こえてきた。「もうちょっと先かな?」・・・・しかし行けども行けども「極楽平」の標識は現れない。「無くなったのかもね・・・」「ヨシ、ここで休憩をしよう」、sugawarさんの奥様の後姿がチラッと見えていた。

ザックを下ろし地図を開いてみる、、、GPSで現在位置を見た。何ともう標高590m地点、山頂までの標高差は残り130mほど「あっらぁ〜〜〜もうこんなに登っていたんだ!!!」。登り始めてから既に1時間10分、いつもならとっくに途中で休憩を入れている筈だった。今回は途中でアウターを脱いで水分補給した5分程度、結局ほとんど休まずにここまで登ってきてしまったのだった。

10分ほどの休憩をとり再び登り始めた。やがて周囲は比較的細いダケカンバ林に包まれた。真っ青な青空を十分に感じながら登って行く。山頂はもうすぐ、、、「わぁ〜〜〜見えてるよぅ・・・」おばさんが大声で叫ぶ、木々の間から大展望が広がり始めた。一気に山頂へと駆け上がった、9時35分!稜線の向こうに北横山を目指すsugawarさんご夫妻の姿が見えていた。

ダケカンバ林
ダケカンバ林を見ると山頂は近い

としさん風に〜

「すごいよぅ・・・」「おぉ〜〜〜これだぁ〜〜〜これだぁ〜〜〜」おばさんも私も大きな叫び声を上げていた。見事だった、、、青空の下に白く輝く南日高の山々がクッキリと連なって見えていたのである。神威岳を中心に中ノ岳、ニシュオマナイ岳、ソエマツ岳・・・おばさんも久々の大展望に見とれて動こうとはしなかった。

嗚呼〜〜〜

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