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鏡沼を後にして私達は一路神仙沼へ向かった。駐車場付近は大混雑、道路の片側は駐車禁止になっていた。やっとスペースを見つけて駐車、すぐに準備をして神仙沼へと続く木道を進んだ12時。沢山の人達が行き交う、戻ってくる人、これから向かう人、、、そして神仙沼の入口に立った時、あ然として立ち尽くした。沼までの湿原を巡る木道にはまるで数珠つなぎのように、、、人影が続いていたのだ。

「こりゃあ、だめだね」あわてて引き返してそのまま長沼へと向かった。神仙沼ほどでは無いがこちらも行き交う人で賑わっていた。 12時20分、長沼へ!強風によるさざ波、そして見えない秋彩、、、それは寒々とした光景にさえ見えるのだった。
「十勝岳の頂上でお会いしましたよね、、、毎週出かけられていて凄いですね〜」一人の女性に声をかけられた。聞くとシャクナゲ岳に登って来たとのこと!やはり紅葉はダメだったようである。HPを見ていただいているお礼を言ってその場を離れた。

沼を離れてこの日の最終目的地?のシャクナゲ岳へと向かった。さすがに人通りは一気に少なくなり、静かな見通しのきかない登山道へと変わる。やがて少し登りとなって、振り返ると眼下に長沼を望む。この付近から見る沼の方がよほど綺麗である。

長沼
長沼とチセヌプリ

眼下に長沼
眼下の長沼が美しい

登山口から約50分でチセヌプリ分岐に到着した、12時50分。昼食のパンを頬張りながらビーナスの丘を見上げる。3つのピークの左側がシャクナゲ岳だ。私達にとってこの山は山スキーでの印象が強い。天気に恵まれたこともあるが、この周辺の雪景色の美しさはたまらない魅力がある。(2005年1月のシャクナゲ岳を是非ご覧下さい)。

軽い食事を終えて、いよいよシャクナゲ岳へと向かった。神仙沼から続いたなだらかな登山道も、分岐から少し進んで手前のピークの裾を横切るようにして登って行く。どんどんとシャクナゲ岳が近づいて来る印象だ。「こんにちは〜〜〜」ツアーの人達が通り過ぎる。やがて白樺岳方面への分岐に立つと見上げる高さの山頂へと向かうことになる。

ここからが大変なのだ、急斜面のうえに大小の岩石を乗り越えるようにして登って行く。と、、、またまた大勢の人達が下りて来る、どんどんと下りてきて〜〜〜あぁ〜ひたすら通り過ぎるのを待っている。登り優先とは言え狭い足場の悪い登山道ではすれ違いがやっとである。しかも足元が滑る、、、岩の上にも泥がついていて、滑る、足を滑らせたりすると怪我をしそうだった。慎重に登って行く。

ビーナスの丘
ビーナスの丘(左がシャクナゲ岳)

目の前にシャクナゲ岳
目の前にシャクナゲ岳が迫る

シンドイどっ
大小の岩石を乗り越えながら登る

ピークが近づくと眼下にシャクナゲ沼が見えた。ここまで来ると登山道はなだらかになり、一気に山頂へと進むことになる。13時40分、シャクナゲ岳山頂に立った。凄い風である、登っていた人達はハイマツの影に隠れるようにして休んでいた。

沼だよっ
シャクナゲ沼

ピーーク〜〜

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