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13時ちょうど、山の家に着くと小屋番さんがダルマストーブに石炭を入れて着火準備をしていた。さすがに手際が良い、あっと言う間に石炭に火がついて煙突が真っ赤になる。まだ晩餐までには十分時間がある、すぐにユートピア斜面に向かうことにした。

深い雪に覆われた真っ白な斜面が待っていた。とにかく早く滑りたい、そんな気持ちが押し寄せてくる。私は待ちきれぬように先頭でラッセル開始した。大きくジグを切りながら、かと言って滑る予定の斜面には入りこまない。息切れてラッセルを交代する、koyaさんが行く、あのQさんが行く。
「さあ、行きますか〜〜〜」シールを外して一気に滑り出す。ちょっと重め感はあるものの、表面に積った雪は軽く舞い上がって来る。「いやっほ〜〜〜最高!!!」、滑り降りてさらにもう一本、、、あぁ〜〜〜たまらない。

晩餐の準備をしていると後発のkakutさんご夫妻が到着、ザックをおいてすぐにユートピア斜面へと向かう「ゴメンなさい、ズタズタにしちゃって・・・」「いやいやぁ〜〜〜大丈夫」、そう言い残して登っていったkakutさんご夫妻。間もなく華麗なターンで滑り降りて来た。

ノンキィ  koyaさん



kakut旦那さん  kakut奥様

晩餐の準備をしていると、6名のグループが到着した。結局この日は小屋番さんも含めて16名、賑やかな晩餐が始まった。ランプの灯火の下で酒を飲み、持ち寄った具材の鍋や差し入れなどに舌鼓、、、やがてギターを片手に歌声が響き渡る、、、ちょうど節分、豆まきが始まった、、、「鬼は〜〜〜外〜〜〜」、、、至福のひとときが流れて行くのだった。

闇鍋だよっ  イワシだって焼く

小屋番さんの朝は早い、6時過ぎに2階から降りて行くと、もう朝食の準備だ。さっと食べて「小屋周りの除雪をしてきます」と出かけて行く。外を見ると前日とはうってかわった吹雪き模様である。除雪をすませてひと足先に小屋番さんたちは下山開始した。

しばらくしてから私達も後を追う、9時ジャスト!、、深い雪に刻んだトレースに沿って沢へ向かって行く。林道へ出る頃には小屋番さんに追いついた。後半は私達も交代でラッセルだ、とにかく深い、前日のトレースなどほとんど消えていた。「こーーーたーーーい」そんな叫び声が飛び交う。11時25分、春香小屋前に到着した。

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