2007年6月17日、私達はニセイカウシュッペ山の登山口に向かっていた。天気予報は良好、何とか一日スケジュールは確保出来る、そんな行き当たりバッタリ気味の山行も、上川町が近づくにつれて表大雪の山々が行く手に立ちはだかると「おぉ〜〜〜」と声をあげ、、、上川町に入り目的のニセイカウシュッペ山がクッキリとその山容を見せると、あらためて「これは良いぞぅ・・・」と叫ぶわけであり〜〜〜 ニセイカウシュッペ山には過去何回か登っていたが、さすがにこの時期(早い)は初めてである。昨年秋には平山へと続く吊り尾根を行って縦走する予定であったのだが、、、諸般の事由(ほとんど自分本位と言う説もあるが・・・)により中止した。「今年こそは何とか実現しなくては」等とちょっぴり責任感もあったし、とりあえずちょっと現状を確認しておこうか、この時期には登ったことが無いしね〜〜〜などと言い訳をつくりながらの山行だった。 |
表大雪の山々 |
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午前7時登山口を出発、おばさんが事前に確認していた通り途中ゲートを通過して登山口まで車で入ることが出来た。既に数台の車が止まっていた、「さすがに人気の山だねぇ」と言いながら静かな登山道を進んで行く。「きっとまだ雪が残っているよね」そんな言葉が今回のキーワードでもあった。 ツバメオモトが咲き、サンカヨウ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ、、、そしてショウジョウバカマが美しい。やがて予想通りに登山道を雪が覆い尽くす。ただ積っているところは問題無いのだが、、、こと雪渓となるとちょっと緊張を強いられる。いわゆる、もう沢の下まで一気に落ちこんだ雪渓となっているわけであり、それは「滑落」と言う2文字の危険性をはらんでいるわけで〜〜〜 「気をつけろよ・・・」そんな私の声におばさんは首を縦にふりながら〜一歩一歩慎重に進んで行く。雪面自体は柔らかくてさほど問題は無いのだが。。。足を滑らせると〜〜〜 |
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左に大きな沢を挟んで山頂が見え始めた。雪渓に残る白い雪がその沢筋や山腹に見事なコントラストを描いていた。カメラを向けながら「きれいだぞぅ」と叫ぶ。遠く天塩岳がその優しい山容で佇んでいた。「良いなぁ〜〜〜これだよなぁ〜〜〜」私は久々の山行?にウキウキしながら、かと言ってやはりその間のハンディキャップ?も意識しつつ・・・「大丈夫かなぁ〜〜〜途中でギブアップしないよなぁ」等と心配もする。 |
沢筋を彩る・・・ |
天塩岳 |
残雪が登山道を覆い始めてから少しづつ感じていたことなのだが、、、そんな感覚が見晴台で一気に盛り上がる、、、とにかく素晴らしく、そして遠大な光景が展開されるのだ。目の前には表大雪の山々が鎮座し、その彼方には石狩連峰の山々が見えていた。 「わぁ〜〜〜スゴイよぅ」おばさんは叫ぶ、いやおばさんでなくても初めてこの光景を見た人は叫ぶに違いない。平山の稜線に出た時にも同じような感動はあるのだが、、、この山では表大雪の山々が一段と近くに感じられるわけであり、、、さらに目の前には小槍から大槍へと続く稜線が迫るのだ。 |
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表大雪の山々と左後方に石狩連峰 |
小槍から大槍へ |
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