「まだかなぁ〜〜〜あの真っ直に進むところは・・・」山頂が近づくと林道が樹林に囲まれながら真っ直ぐに延びている地点がある。歩いていてもとても気持ちが良いし、山頂までの目安ともなるところなのだ。「う〜〜ん、もう少し先だねぇ」私は足首や膝にかかるプレッシャーに耐えながら進んで行く、、、「かわろうか」おばさんの声にうながされるようにして後ろへと・・・。それにしても進まない、、、ペースは一向に上がらない、いや段々と遅くなってきているようだ。

そしてやっと真っ直ぐに延びる林道を見た。「あぁ〜〜〜やっとここまで辿りついたか、、、」そう、まさに辿りついたと言った印象だった。チョコレートを口にして「ヨシ、ここは撮影ポイントだから・・・」そう言いながらおばさんを先に・・・!!

真っ直ぐ

真っ直ぐな林道が少しづつ右へカーブして行くと山頂は近い。見覚えのある地点まで来てホッとする。この頃になると上空が雲に覆われてきた。「こりゃあ展望はアキラメだね」とまだ未練がましく呟く。前方に樹林に囲まれた山頂部が見えてきた。

さあ、

もうすぐ

ここまで来るともう立ち止まらない。おばさんはルートを選びながら小さな雪庇を回りこむようにして登って行く。「やったぁ〜〜〜!!!」小さく叫んだ、13時5分〜〜〜何と登り始めてから延々と4時間20分もかかってしまったのである。

一気に・・・

peek

雪雲が広がり始めているようだ。クッキリと見えていた定山渓天狗岳もすでに霞んでいた。藻岩山や札幌市街、百松沢山や烏帽子岳も・・・ただ手稲山だけはまだその広がりを見せながら佇んでいた。チラホラと小雪が落ちて来た。テルモスに入れてきたホットコーヒを飲み干し、すぐに下山を開始した。

手稲山
手稲山

藻岩、札幌
霞む藻岩山と札幌市街

さすがに下山は楽ちん〜である。登りのトレースに乗って立っていれば良いのだから、、、とは言えちょっと歩いたり?、もちろん少しスピードが出ると制動しながら下って行くことになる。それにしても昨年の雪とはちょっと違った、、、少し重めの雪であったような気がした。14時ちょうど林道入口へ到着・・・今シーズンの始まりは、辛いラッセルであった。

下山
    
コースタイム(含休憩時間)
林道入口 08:45  送電線下 11:30  山頂 13:05-13:20  林道入口 14:00

昨年の迷沢山は素晴らしい天気に恵まれました

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