崩壊した登山道、残雪で隠れた登山道、倒木で塞がれた登山道
山道入口〜山頂部コルへ

いよいよ登山道らしくなり少し登って台地に出て、やがて右に深い谷を見ながら進んで行く。しかしその登山道はやがて斜面に吸収されるように消え去り、、、どうやら谷に向かって落ちこむように崩壊してしまったようであり、おばさんは草つきの斜面を細い木に掴まりながら慎重に進んで行く、koyaさんが続く。足元が柔らかく落ちると明らかに危険でもある。

そこを過ぎると今度は一気に下って行く。残雪で隠れてしまったのか、登山道はハッキリしない。とにかく沢に向かってゆっくりと下りて行った。

登山道崩壊・・・
崩壊した登山道(斜面)を慎重に横切る

沢へ下りる
沢へ下りて行く

沢へ下り立ち次はどっちかなぁ?と周囲を見渡すと、前方の崩壊地に1本のロープがぶら下がっている。「えっ、こんなとこを登るの?」私は思わず叫んでしまった。koyaさんがロープの強度をためすかのように、引っ張って見る。どうやら大丈夫のようだ、、、ゆっくりと慎重に登って行く、おばさんが続く!!!

崩壊地を登る
垂れ下がったロープを掴んで崩壊地を登る

深い沢を登りきり尾根にとりついて少し進んで行くと、なだらかで残雪で覆われた広い樹林帯となった。登山道は隠れて見えない。「ちょっと休憩しますか〜」koyaさんの声でザックを下ろし地図を見る。コンパスをあわせて進む方向を見定めた。

「あれだねっ」少し進んで登山道を見つける、やがて尾根らしくなって来ると傾斜も増してきて小さくジグザグと登って行く。登山道を残雪が覆いはじめた、右に落ちこむ斜面をみながら軽くキックをいれながら登って行く。交代しながら先頭を進んだ・・・また登山道が見当たらなくなる、とりあえず尾根上を目指して急斜面を登って行くと、目の前にロープがぶら下がっていた
慎重に登って710m付近の尾根上に上がった。展望が開けて山頂部の岩峰が見えている、、、「見えてきたねぇ〜〜でもまだ遠いなぁ」風は全く無いし、気温はどんどん上がってきているようだ。ミネラル飲料を飲み干しながら汗を拭く!「さあ、行きましょうか」

前方には巖望台へと向かう真っ白な斜面があった。右に目指す頂上の岩峰を見ながら残雪を蹴る。心地よい〜

尾根を行く
残雪の尾根を登って行く

残雪にキックだよ!!
目指す頂上の岩峰を見ながら残雪を蹴る

登りきってなだらかな尾根を進んで行くと登山道を発見?、しかし進むにつれて凄まじい倒木が行く手を阻んだ。おばさんが大きく回りこみながら進んで行く、、、「えっ、、、ここはどうしよう」、、、koyaさんが先頭で倒木をかわして行く、バキバキ・・・時折枝の折れる音がする〜〜〜

koyaさんもたまらず尾根上を避けて残雪の斜面に抜ける。「このままコルに向かいましょう」、私達は巖望台を巻くように山頂部のコルへと向かった。

倒木が凄まじい
凄まじい倒木が行く手を阻む

トラバっちゃおう
巖望台を巻いて・・・

コルが近づくと岩峰が見上げる高さで迫って来る。「えぇ〜〜〜あれに登るのかい???こうやって見るととても登られそうにも無いよね」おばさんも頷いた。

出発してからもう3時間を過ぎていた。「koyaさん、こりゃあ烏帽子岳は無理かもしれないね〜〜〜」「何か予想以上に時間がかかったね、体力が落ちてるのかなぁ」、私達は苦笑いしながら水分補給をして山頂部を見上げていた。

岩峰が迫る
目の前に岩峰が迫る(コル手前付近より)

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