駐車場には１０台前後の車が止まっていたが、もう出発したのかそれとも縦走している人達の車なのか、、、閉鎖された銀泉台ヒュッテ周辺は閑散としていて、あの初夏や紅葉時期のような賑わいは無い。「あのヒュッテの入口でエサを食べていたエゾシマリスはもう見られないのね・・・」おばさんがちょっと寂しそうに呟く。

午前６時、まずは赤岳に向かって出発した。１０分ほどで「赤岳登山口」の標識を見ていよいよ急な登りとなりひと汗かくことになる。青空が広がっていた、、、斜面をトラバースして行くと第一花園、登山口から４０分前後である。展望がグンと広がりニセイカウシュッペ山や平山、大きな存在感のある屏風岳〜〜〜ちょっと雲に包まれた武利岳や武華山などが見えていた。

閉鎖された銀泉台ヒュッテ

第一花園

登山道添いの斜面を咲き終わったチングルマの羽毛状の果穂が埋め尽くす。「こりゃあ咲き揃った初夏の頃は綺麗だろうね」「ほんと見事だねぇ〜〜〜このコースが賑わうのがわかるよね」

第二花園にはまだ少し雪が残っていた。遅くまで雪渓が残る地点である。エゾコザクラが、チングルマが、、、まだ見事な輝きで咲き乱れていた。「綺麗だねぇ〜〜〜」思わずため息をつきながらカメラを向ける。