疎林の尾根を行く

上空には強風が吹いているようですが、木々に包まれながら登っていますのでそれほど感じません。尾根は比較的なだらかで斜度もほぼ一定であり、淡々と静かに登って行きました。「でもね、風が強いってことは雲が吹き飛ばされて一気に晴れるってことだってあるんだから・・・」おっさんとおばさんはそんな期待に胸を膨らませているわけでありぃ〜〜〜しかし現実はそうは甘くは無いわけで!!!

標高1000mを過ぎた頃に木々が途切れて視界がグーーンと広がりました。「おおっ〜〜〜」と言う声はほとんどあきらめの心境だったのでしょうか、日勝峠の頂上方面の雲に包まれた光景が目に写るわけで・・・「見えないね」二人はボソッと呟きながらミネラルドリンクを飲み干したのです。

ううっ・・・

高度が上がるにつれて、雪面は所々カリカリの状態となってきました。途中から戻る場合も考えながら重めの雪ではありますが、なるべく雪の積っている個所を探しながらトレースをつけて行ったのです。小さな起伏も多くなって来ました。

アップダウン

しかし疎林帯の斜面は雪質さえ良ければ滑りに適した見事なバーンとなりそうであり、もちろん登り易くもあり、、、とても4月とは思えぬ様相でもあるわけで・・・

疎林帯の斜面
疎林帯の斜面が続く

そして1179mポコの手前、標高1150m付近で針葉樹から広葉樹へと変って、、、青空も無くうっすらとしたモノクロームの世界なのですが、それがまたなにか美しい光景でもあったりするのでした。

ダケカンバの疎林となって
ダケカンバの疎林となって

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