日はまた昇る・・・・・おっさんとおばさんはまた登る
西ヌプカウシヌプリ、そして再度の・・・

2003年10月18日(土)15時10分、どんよりとした雲の下、東ヌプカウシヌプリを下山したおっさんとおばさんはちょっと肩を落とし気味でした。

「さあ、どうしよう、、、このまままっすぐに札幌へ帰るかい?明日の天気はどうなんだろう」そう言いながらおっさんは携帯を取り出し天気予報をチェック!「あっら〜〜〜明日の十勝地方は晴れ〜〜〜だぞっ!こりゃあ今日は剣小屋に泊まって、明日何処かへ登ろうか!!」「そうだそうだ、そうしよう・・・」おばさんも大きく頷いたのでした。

16時過ぎ剣小屋は到着、やはり土曜日ですから結構泊まる方々がいらっしゃいます。もう既に宴会も始まっていました。早速寝床を確保し、ちょっと山の情報交換、早目の夕食を済ませた二人は、18時過ぎにはシュラフにもぐりこんだのでした。にぎやかな周りもなんのその、一週間の疲れを癒す?べく、むさぼるような眠りについたのでした。

翌19日早朝、おばさんは早くもストーブに蒔きをいれて火をつけていました。

東の空が赤く輝き始めています。段々と明るくなって来ると久山岳の方向には青空が見えてきました。かなり風が強そうですが天気は良さそうです。
「さて、何処に登ろうか!!天気次第だけど、、、とりあえず走ってみるか〜〜〜」二人は車に乗りこみました。しかしどうも芽室岳方面には雲が流れているようで、風も相当強いようです。

「天気が良いのはどこだぁ〜〜〜」その時二人の目がギラリ、昨日登った東ヌプカウシヌプリと、まだ登っていない西ヌプカウシヌプリがくっきりと輝いているではありませんか〜〜〜

「決めた〜〜〜」二人はまたまた然別湖方向に向かったのです、、、あきれますねぇ〜〜〜
「とりあえず西ヌプカウシヌプリに登ろうよ」
東西ヌプカウシヌプリは晩秋の装いで見事に輝き、それはそれはおっさんの好きな光景であり、思わず車を止めてシャッターを押すわけでぇ・・・

東西ヌプカウシヌプリ
西ヌプカウシヌプリ(左)と東ヌプカウシヌプリ

登山口は扇ケ原展望台の手前にあります。ここも大きな標識があり、数台の駐車スペースがあります。午前8時8分、二人は登山口を出発しました。もちろん誰も登っている様子はありません。

登山口

いきなりの登りから始まる笹で覆われている登山道、ちょっと背の高い笹をかきわけながら登って行くのですが、注意しないと隠れている木々に足をぶつけそうです。「足元ちゅーーいぃ〜〜〜」おっさんは大声で叫んでいたのでした。

笹をかきわけながら

細い白樺の木々が「北国情緒たっぷり」(ガイド本から)なのかな?でも明るい感じはうけますねぇ!

それにしてもとにかく登りなんです。休む暇もなく延々と登るのです。斜面の傾斜はよどみなく緩まず?、いやいや段々と急になってくる印象さえうけます。おまけに黒土のような滑り易いところもあり、笹に捕まって登って行くことにもなるのです。

「待て待て、あせってはいけないよね」二人はちょっと立ち止まりミネラル補給です。上空の青空は手の届くように見えて来て、しかしその先はまだまだ続き、そんな繰り返しが続くのです。
ただ前日の東ヌプカウシヌプリのように日差しが樹木に遮られるようなことはありませんから、気分的にはすごく開放感があります。

白樺の木々

登山ものがたり

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