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視界はぐんぐん広がって、左眼下に有珠町市街や洞爺湖町市街が見えて来ると外輪山は近い。柵に沿って外輪山の縁を歩く頃には展望台は指呼の距離となる。
10時15分、南外輪山展望台に立った。野鳥との出会いや遊歩道脇に咲く花々を楽しみながらのゆったりペース~駐車場から1時間45分経過していた。あまり長居をする登山者は少なく、登っている人はやや多いものの静かな展望台だった。ザックを下し大休止だ。

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外輪山へ向かって

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眼下に伊達市有珠町市街

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眼下に洞爺湖町市街

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外輪山を行く

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この日の遠望はやや霞んでいて~まだ雪化粧している遠くの山々がクッキリと言うわけにはいかなかったものの、目の前に荒々しい有珠山の山容が迫る。その山腹に噴煙をたなびかせ~大きくえぐれた銀沼火口~火山独特の雰囲気に包まれると言ったところだろう。
遠く洞爺湖方面には羊蹄山や、西山の左右の奥に昆布岳やニセコアンヌプリが見えていた。小有珠の山裾の奥に尻別岳を見てズームしてみる。

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荒々しい有珠山

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銀沼火口

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洞爺湖方面を見る

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小有珠の山裾奥に尻別岳が見えた(ズーム撮影)

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西山と左奥に昆布岳、右奥にニセコアンヌプリ

次々と登って来る人達と入れ替わるように、私達は下山を開始した。細い木の枝にとまって囀り続けるホオジロが見送ってくれた。眼下に噴火湾を見ながら外輪山から下って行く。遊歩道脇に咲く花々をもう一度愛でながら・・・毎年ここで見ている花々ではあるがひとつとして同じ表情では無いので飽きることは無い。

ミツバツチグリが咲き、ギンリョウソウモドキの昨年の蒴果が良い雰囲気。ミヤマエンレイソウもぽつぽつと咲き始めていた。そして今回の山行の狙い目?であるコジマエンレイソウ。何度見てもその美しさに圧倒される。まさしく女王の雰囲気を感じてしまうのだ。今回も十分に楽しむ事ができた。

12時10分、装備を解いて満車状態の駐車場を後にした。今度こそ~間違いなく~札幌への帰路についた。

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囀るホオジロ♂

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眼下に噴火湾を見ながら下山

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ミツバツチグリ
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ギンリョウソウモドキの昨年の蒴果

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ミヤマエンレイソウ
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コジマエンレイソウ
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コースタイム(含休憩&撮影時間)
駐車場 08:30  南外輪山展望台 10:15-10:55  駐車場 12:10
【歩行距離 6.4km  延行動時間 3時間40分】

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