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やがて標高621m地点の前稀府岳、ここは帰路に立つことにして回り込んで進んで行く。遙か遠くに見える本峰のピークは「まだあんなに遠いのか」と思わせるところだが、見た目ほどでは無い。距離にして残り500mほどである。このあたりから段々と稜線が細くなって~起伏を繰り返しながら山頂に向かうことになる。
「似てるよね~なんとなく伊達紋別岳の雰囲気だよね」、トドマツ林を抜けるところ~笹の刈り分道、起伏のある稜線歩き。すぐ近くの伊達紋別岳とムードが本当に似ている気がする。稜線の左側(西)は木々に遮られるものの、右側(東)に周辺の山々を見ながら~心地良い?稜線歩きが続く。最後の急な登りをクリアして稀府岳の山頂に立った。午前9時50分、展望や山野草を楽しみながらゆったりペースでのコースタイムは登山口から1時間50分だった。

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前稀府岳からは起伏のある稜線歩き

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稜線は段々と細くなってきて

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山頂が近づいて

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最後のひと登り

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やや狭い山頂とその少し先のスペースでは大勢の人達が寛いでいた。私もそんな中で広がる展望をカメラにおさめた。右に来馬岳やオロフレ山、小さく徳舜瞥山も確認出来る。前方に続く踏み跡は天狗岩へと続くようだが~その奥に伊達紋別岳と羊蹄山、洞爺湖と有珠山、遠くニセコ連峰なども見えていた。

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右に来馬岳、左にオロフレ山、さらに左奥に小さく徳舜瞥山
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左に有珠山と洞爺湖、その奥に昆布岳やニセコ連峰、中央奥に羊蹄山とその手前のピークが伊達紋別岳だろう
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近郊の山々の右に小さく徳舜瞥山とオロフレ山、左後方は無意根山付近だろうか~
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洞爺湖方面をズーム
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「それではお先に~」、私達はひと足に下山を開始した。芽吹き始めたバッコヤナギに季節感を覚えながら、細い稜線を下って行く。往路ではそのピークに立たなかった前稀府岳に立つ。振り返るピークはやはりとても遠くに感じる。ゆるやかな山裾に沿ってダケカンバの白い幹が美しく~その奥に洞爺湖を見てズーム撮影。眼下に伊達市~室蘭市へと続く海岸線とブルーの噴火湾、奥に霞む駒ヶ岳、そんな光景を目にしながら下って行く。

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下山開始

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バッコヤナギが芽吹き始め

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前稀府岳へ(左にうっすらと駒ヶ岳が見えるのだが・・・)

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前稀府岳から山頂方面を見る

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山裾に白いダケカンバの幹が美しく・・・洞爺湖方面をズーム
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前述のとおり~この山の雰囲気(植生も含めて)はすぐ近くの伊達紋別岳にとても良く似ていると思う。では山野草はどうなのだろうか、シラネアオイも咲くのだろうか?まだ季節的に早いので確認は出来なかったが・・・そんな中で伊達紋別岳にも咲くエゾアオイスミレを見ることが出来た。思いがけない出会いは今回の山行にひとつの価値?を与えてくれた気がする。

11時20分、登山口に到着。夏山シーズンの順調な滑り出しに満足しながら、札幌への帰路に着いた。

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エゾアオイスミレ
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コースタイム(含休憩時間)

登山口 08:00  お尻愛の木 08:40  前稀府岳(621m) 09:30  稀府岳 09:50-10:00  登山口 11:20
【歩行距離 6km  延行動時間 3時間20分】


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