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いよいよ大雪山の紅葉シーズン、ネットで見るとそろそろ始まってきているようだ。天気予報を見ながら混み合う前にと日程調整、2019年9月13日(金)早朝の黒岳ロープウェイの駐車場へ到着。すでに出発準備をしている人達も見受けられた。始発の10分前の増便はツアーの方々も含めて満員である、一気に5合目駅へ。駅舎の上の展望台に上がって見る、予報通りの好天だ。目の前に黒岳、そして目を転じると遠く天塩岳の穏やかな山容、さらにこの日も見事な雲海が奥にニセイカウシュッペ山を配して流れ込む。

「最高の天気に恵まれそうだね」そう言いながらリフトを乗り継いで7合目の登山口へ。入山届けを済ませて登山道に入って行く、6時55分。さすがにまだ色づきは感じられない登山道、登るにつれて少し汗ばんで来てアウターを脱ぎながら小休止。それにしても~大雪山はもう冬を迎える準備完了と言ったところだろうか。5合目上のリフト乗り場には霜が降りていたほどだから。ちょっと天気が崩れるといつ雪が降りだしてもおかしくない季節なのだろう。


展望台から黒岳方面を見る


遠く天塩岳


ニセイカウシュッペ山、平山方面



再び歩き出すと~先行していたツアーの方々に追いついた。ガイドの方が「お先にどうぞ」と言って、私達に道を譲るよう指示してくれた。高度が上がって来て視界もぐんぐん広がって来る。何度も見ている美しい光景が展開される。8合目を過ぎて前方にマネキ岩が見えて来る頃には、やっと周辺に彩りを感じ始めた。登山道脇ではまだ咲き残っていた、むかごの付いたコモチミミコウモリやダイセツトリカブト、ナガバキタアザミ等が見られた。




コモチミミコウモリ


ダイセツトリカブト


チシマアザミ


ミヤマアキノキリンソウ


ナガバキタアザミ


ヤマハハコ

9合目から山頂まではマネキ岩周辺の輝きを目にしながら進むことになる。この山の紅葉シーズンの目玉とも言えるところだ。今回はまだ少し早目のせいかそれほど登山者が多くは無かったが、これから紅葉がもっと進む頃になると大勢の人達が立ち止まってカメラを向けることになる。登山道脇のハイオトギリがやっと色づき始めていた。さらにひと登りで黒岳山頂に到着、8時10分。7合目登山口から1時間15分だった。


マネキ岩






紅葉の奥に武利岳、武華山方面


紅葉の奥にニセイカウシュッペ山


ハイオトギリ





風は弱く、しかもほぼ快晴。見慣れた広大な展望が一気に目に飛び込んで来る。この時期は~やはり烏帽子岳方面を重点的に見てしまう。その斜面に沿うように紅葉模様が刻まれるところでもあるからだ。それからおもむろに~白雲岳から北鎮岳方面をカメラにおさめた。ザックを下して大休止、軽食を頬張りながら水分補給だ。


烏帽子岳方面


白雲岳、北海岳、旭岳方面


陵雲岳、北鎮岳方面

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