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頂上には数名の方々が居た。とりあえず~ここまで何度も見て来た増毛山地をカメラにおさめた。手前に彩りを添えてくれたのはミネザクラだろうか。群別岳や暑寒別岳を始めとする山塊はまだ白い残雪を抱いていて、青空の下で一段と輝いていた。幌天狗の山裾あたりに重なるように黄金山も見えているのだが、確認は難しい。眼下には登って来たBコースの尾根と奥には青山ダム付近が見えていた。

私達はいつも通りにそのままAコース側へと少し進んだ地点でザックを下した。ここにはベンチがあって良い休憩ポイントである。今回に限って言えば風も少し避けられた。ザックを下して広がる展望を楽しむ。Aコース方面へと続く稜線と避難小屋、そして奥にピンネシリ~この光景が好きで何度もシャッターを押した。

そして今回はピンネシリの両脇の奥に芦別岳や十勝連峰、そして表大雪の山々まで見られたのである。芦別岳方面は肉眼でもしっかりと確認できたが、さすがに十勝連峰や表大雪となると遠い。微かにそのシルエットを確認出来る程度だったが、ここは望遠レンズの力?を借りる事にした。画像はかなりコントラストを上げた処理をしたものだが、何とか見られるものにしてみた。

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残雪を抱く増毛山地(群別岳や暑寒別岳などが見える)

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眼下に登って来たBコースの尾根を見る(左が842mピーク)

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Aコース方面へ向かう稜線が美しい (右奥はピンネシリ)

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表大雪の山々をズーム

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富良野岳から十勝岳、美瑛岳、オプタテシケ山をズームで

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芦別岳方面をズームで

10時20分、私達は下山を開始した。強風に耐えながら急斜面を慎重に下って行く。次から次へと登って来る人達の列が続いていた。「どうぞ」「ありがとうございます」~立ち止まり慎重にすれ違う。私は少し離れてゆっくりと花々の撮り直し、強風故の撮影失敗が心配だったから・・・

842mピークからはCコースを下った。美しい新緑に包まれながら間隔の狭い階段を下って行く。こちらも登って来る人達が結構多かった。「もう咲いてるわっ」おばさんが指差す。まだ咲き始めたばかりだったがミヤマオダマキやカラマツソウが揺れていた。

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下山開始

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急な階段を下って行く

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842mピークからCコースへ向かって

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新緑に包まれながら階段を下る

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ミヤマオダマキが咲き始めていた
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咲き始めたばかりのカラマツソウ

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ホウチャクソウ

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ノウゴウイチゴ

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フデリンドウ

「あぁ~綺麗だな~」 新緑の美しさに思わず足を止めファインダーを覗きこむ。木々の間から今回は見納めとなる増毛山地を再度撮影。このコースでも登山道脇をムラサキヤシオが彩り~足元に咲く花々はクルマバツクバネソウでありツクバネソウであり、ルイヨウショウマがいい感じで咲いていた~さらにやっと咲き始めたレイジンソウは・・・マシケレイジンソウだろうか。

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新緑がとても美しい

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木々の間からもう一度増毛山地を

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ムラサキヤシオがあちこちに

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クルマバツクバネソウ

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ツクバネソウ

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ルイヨウショウマ

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やっと咲き始めたレイジンソウは・・・マシケレイジンソウと思われるのだが・・・

12時10分、Cコース登山口に到着した。気温は結構上がっているようだが、風があるせいである程度暑さはしのげた。Bコースの駐車場に向かって広い連絡路(舗装道路)をゆっくりと進んで行く。この連絡路沿いでも結構花々を楽しめる。清流沿いにいい感じで咲いていたエゾワサビを見つけた。思わずザックを下して撮影タイム、相変わらずのんびりモードの歩みが続いた。12時30分、駐車場に到着してビックリ。車が場外まであふれていたのである。

装備を解いて札幌への帰路に着いたのだが・・・「あっ、待って」助手席のおばさんが叫んだ。なんと道路脇にセンダイハギ?が咲いていたのだ。
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Cコース登山口

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駐車場への連絡路脇の清流沿いにエゾワサビが美しく

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道路脇にセンダイハギ?

コースタイム(含休憩&撮影時間)
Bコース登山口 07:30  707尾根 08:30  842mピーク 09:15  山頂 09:55-10:20  842mピーク 10:50  Cコース登山口 12:10  Bコース駐車場 12:30  【歩行距離 6.9km  延行動時間 5時間】

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