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5合目ロープウェイ終点駅展望台より黒岳を望む

2018年9月15日、三連休の初日である。私達は大雪山の紅葉最前線を楽しもうと早朝の黒岳ロープウェイ駅駐車場に立った。まだ5時過ぎだと言うのに既に多くの車が止まっていて、出発準備をしている人達の姿があちこちに見られた。「さすがに混み合いそうだね」そう言いながら装備を整えて臨時始発便のロープウェイに乗り込む、5時50分。満員の乗客を乗せて一気に5合目へ。

ふと思い立って駅の展望台に上がってみた。階段をヒョイと上がれば展望台かと思っていたのだが、、、やっと登り切って展望台に立った。ここは初めてだったが、広がる展望に息を飲むことになった。北側には北大雪のシルエットと雲海が広がっていたのだが、それはこれから黒岳に登って行くと見られる光景だ。私が注目したのは南側(南西)の展望である。そこには黒岳を中心にして左に烏帽子岳、右に桂月岳、凌雲岳、川上岳と連なる山々が並んでいた。初めて見るこのアングルはとても新鮮だったし、手前の木々(ダケカンバだろうか)がいいバランスで配していて心地良い。

そんな展望を楽しんでからリフトを乗り継いで7合目登山口へ、入山届けを記入して登山道に進んで行く。もちろん今日もゆったりペースの私達、先を急ぐ人達に道を譲りながら登って行く。これからお鉢巡りや赤岳、白雲岳方面に縦走する人達にとってはそうゆっくりもしていられないだろう。私達は黒岳石室周辺までの予定だから、のんびりとしたものだ。予報通りの好天の下を朝の陽射しを受けながら登って行く。やがてマネキ岩が見えて来る。もちろんあちこちから歓声が聞こえて来る。紅葉の写真を撮る人、記念写真を撮る人・・・いつしか周辺は大勢の人達の列が続いていた。結局それは延々と山頂まで続くことになった。

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屏風岳、武利岳、武華山と連なるシルエットとその裾野に流れ込むような雲海を見る

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前方にマネキ岩が見えて来て

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上部からマネキ岩を見下ろす(下山時撮影)

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マネキ岩の裾野を覆う紅葉模様(下山時撮影)
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登山道脇の草紅葉が目に飛び込んで来る。次々と登って来る人達でゆっくりとカメラを構えている暇は無い。ささっと撮って「あとは下山の時に」と言うことになる。その方が日射しが高くなって一段と色づきを楽しむ事が出来るメリットもある。下の草紅葉の写真は全て下山時に撮影したものである。

高度がぐんぐん上がって視界が広がって来る。「もう少しで頂上だよ」そんな声が聞こえていた。手前に黄葉を配してニセイカウシュッペ山が美しい。

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草紅葉が登山道脇を彩る

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視界が開けると山頂は近い

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黄葉の奥にニセイカウシュッペ山と平山

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