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やがて右手に反射板を見ると頂上はもう近い。青空と浮かぶ雲を見上げながら、大きく広がる真っ白な雪面を上へ上へと歩を進める。こんな状況に身を置くと、「やっぱり山っていいなぁ~」と思ってしまうものである。9時55分、室蘭岳頂上に立った。駐車場から1時間40分だった。頂上に設置されている鐘は鳴らさずに、近くにあった寒暖計を見ると5度Cだった。ザックのサイドポケットに入れてあったミネラル飲料を取り出しグイッと飲み干す。「う~っ、冷たい」最高の美味しさだった。

前述のとおりこの日の遠望はやや霞んでいたが、縦走路の先にはカムイヌプリ、そして比較的近いオロフレ山方面の山々はクッキリと見えていた。さすがに羊蹄山やニセコ連峰方面はその山々をやっと確認できる程度であった。

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反射板を右に見ると頂上は近い

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室蘭岳頂上へ

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オロフレ山、ホロホロ山、来馬岳方面

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カムイヌプリ

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遠く羊蹄山やニセコ連峰が霞んでいた

山スキーで登って来られた男性と入れ替わるようにして下山を開始した。眼下に広がる光景を目にしながら、右に西尾根コースを見て下って行く。次々と登って来る人達とすれ違う。スキー以外の方々はほとんどアイゼン装着だった。雪面にかかとを押しつけながらグイグイと一直線に下って行く。帰路は冬道(山スキー)コースである。疎林帯に入るとほとんど見るべき光景は無い。スキーヤーとしては楽しい斜面ではあるが、徒歩で登っている自分達にとっては、上りは夏道コースにした方が変化があって楽しいと感じた。

あっと言う間に夏道コースとの合流点に到着。ヒュッテから駐車場までの道程の方が長く感じるほどであった。10時55分、駐車場に到着~下りは50分だった。額の汗を拭いながら装備を解いて、札幌への帰路についた。

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眼下に室蘭市街を見ながら冬道コースを下山

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西尾根コースを見る


GPSトラック
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赤線が上り、青線が下り(緯線経線は30秒間隔です)

コースタイム(含休憩時間)

だんパラスキー場下駐車場 08:15  白鳥ヒュッテ 08:30  山頂 09:55 - 10:05  駐車場 10::55

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