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やがて目の前に急斜面が壁のように立ちはだかる、標高約960m付近である。私達は当初西側へ水平移動して比較的登りやすい尾根へ取り付く予定だったが、先行トレースは壁を斜行しながら登っている〜迷わず私達も続いた。「ゆっくりで良いぞ、、、慎重にな」さっきまではややうつむき加減だった私は〜いつしか口やかましくおばさんに指示を出していた。おばさんはいつも通り私の言葉にうなずきながらスキーをしっかりと斜面に押し付けながら登って行く。斜行して登って行くとは言え私達にとっては十分過ぎる急斜面だ、途中でちょっと難儀し始めたおばさんに「そのまま水平に移動して」と叫ぶ。ここからトレースを外れてまたラッセル開始である。

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標高960m付近で前方に壁が立ちはだかる

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急斜面を斜行しながら登って行く

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やっと急斜面を登り切りほっとしながら山頂へ向かって行く、それにしてもこの雪質はどうなんだろう。標高が高くなって粉雪のところが多いものの、突然スキーがズブズブと沈む重めのラッセルになる。「こりゃあ滑りは大変かもな〜」そう感じながら進んで行くと、先行トレースと合流した。
青空が広がり〜日差しを受けて輝く凍てついた木々が美しい。こんな光景を見るとすっかり元気になってシャッターを押す指にも力が入る。美比内山が一段と輝いて見えていた。

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青空と日差しが眩しい

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美比内山が日差しを受けて輝く

山頂直下にツエルトが張られていた、先行していた男性2人組が中で休んでいるのだろう、ラッセルのお礼を言って通り過ぎる。いよいよ山頂に向かってひと登り、、、眩しい日差しを受けながらグイグイと登って行く。

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さあいよいよ〜山頂アタック

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