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山頂が近づいていた、ここまで途中で一度ちょっと休憩しただけだった。スタート地点から見た山頂はちょっと霞んだ印象だったし、このあたりまで登って来ると白い雲が次から次へと湧きあがってくるのを実感出来た。「早く山頂に立ちたい、青空があるうちに」そんな思いもあった。樹氷を手前に手稲山をズームしてみる。

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手稲山
樹氷の奥に手稲山(ズーム撮影)

逆光でシルエットになった樹氷は自然が創り出す芸術品であった。青空だけよりも、これはこれでまた変化があってとても美しい。

一面に広がるなだらかな雪原、、、その一地点が朝里岳の山頂である。特に山頂に立とうとは思わない、とにかく目に入る美しい光景を手にしたかっただけだった。

逆光

逆光2

逆光3

スタートしてから約50分ほどで山頂付近に到着した。ゴンドラ終点駅からでは短時間で登ることが出来るこの山だが、、、一旦牙をむくとあっと言う間に恐ろしい山へ急変してしまう。広い尾根となだらかで広大な雪原は視界不良になってしまうと、目印になるものも無く方向性を失ってしまい、手に負えなくなる恐れがあるのだ。もちろん遮るものも無いから風も強烈だ。そんな時はGPSを使用していても怖さを感じるほどである。

山頂付近は薄い雲に包まれていた、やはり余市岳は見えなかった。もう少し奥まで行くと大きなモンスターも見れるのだろうが、この天気ではあまり映えそうにも無い。少し休んで下山を開始した。

山頂付近

下山

ふっと目の前に輝きを覚えた。そして光り始めた樹氷群、、、私はザックからデジイチを取り出した。

輝き


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