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標高1000m付近、巨大なモンスターが立ちはだかる。ゆっくりと鑑賞したいのだが、、、いかんせん天気はそんな状況を許さない。風が強くなりはじめ小雪が飛び交う。俯きかげんにモンスターの間をすり抜けて〜〜〜あぁ前方には尖った徳舜瞥山の山頂部が・・・となれば良いのだが、目の前には視界不良の1050m台地が広がるだけだった。先行していた単独の男性が立ち止まっていた。「私は今日はここまでです」「そうですか、私達はもう少しだけ登ってみます」そう言って別れを告げた。

樹木の陰でちょっと休んで作戦会議を開いた、もう少しだけ登ってみることにした。5年前と比較して自分達にとってこの登りはどんな風に感じるのか〜〜〜一歩一歩確認するように登って行く、もちろんクロちゃんも続く。ハイマツが顔を出していたり、ちょっとクラストしているところがあったり、強風で固められたような雪質のところがあったり、やはりこの斜面はなかなか大変である。
風が強かった、視界も悪かった、、、登りのトレースなんかすぐに吹き消されそうである。

モンスター
モンスターに囲まれながら〜

1050m台地
1050m台地は視界不良

もう少し登ろう・・・
えっ、まだ登るのかいっ・・・(クロちゃん)

台地から15分ほど登っただろうか〜標高約1140m、この地点を今日の私達の山頂?にした。「クロちゃんおいで〜〜〜」おばさんが呼ぶと付近で雪と戯れていたクロちゃんが寄ってきた。おばさんとの記念写真におさまった。
シールを外してすぐに下山開始だ。慎重にコースを選びながら下って行く。「あっらよっ!!!」大きくカーブした私は固めの雪に突っ込んだ。「わぁ〜〜〜っ」その場にドサッと倒れた。待ってましたぁ〜〜とばかりにクロちゃんが駆け寄って来た。私の上に覆いかぶさるようにじゃれつく。「うるさいっ、やめろ・・・」固い雪面だったのですぐに立ち上がった。遊びたいさかりのやんちゃ坊主の犬だった。

モンスターの間をくぐりぬける、なだらかな斜面なのだが雪質が良い〜〜〜おばさんもスイスイ滑って行く。さすがに下りのスキーは速い、クロちゃんはどんどんと遅れてしまう。何度も途中でクロちゃんを待っていた。さすがにちょっとへばり気味、、、「大丈夫か」私はクロちゃんの頭を撫でた。目をつぶりながら気持ち良さそうな表情を見せる。でも甘やかしはしない「さぁ〜〜〜行くぞ」私はまた滑り始めた。

1140m付近
ふぅ〜〜〜疲れたぜぃ(クロちゃん)

ちょっと青空
ちょっとだけ〜青空が

日差しを受けて
静かな光景

時折上空にちょっとだけ青空が広がった、周囲が輝きだす瞬間だ。私はカメラを取り出してシャッターを押す。何気無い光景も美しく見える。最高の粉雪だ、出来れば止まりたくなかったのだが〜〜〜おばさんはどんどん先に下って行く。私は時々立ち止まってクロちゃんを待つ。舌を出しながら息遣いをちょっと荒くしながら下りて来る。クロちゃんの姿を確認して私はまた滑り出す・・・思いっきり粉雪を蹴る。

11時10分、スタート地点に到着。装備を片付けて・・・わっ、クロちゃんと他の二匹の犬が私達に飛びついてきた。「わかったわかった・・・」そう言いながらちょっとオヤツを与えて〜〜〜そのすきに車に乗り込んだ。「クロちゃん、またねぇ〜〜〜」

もうすぐだ
ふぅ〜〜〜もうすぐだっ、速いねぇおばちゃんは〜(クロちゃん)

ちょっとトレースを

コースタイム(含休憩時間)
j除雪終点 08:15  1050m台地 10:05-10:15  1140m 10:30-10:35  除雪終点 11:10
     
2003年2月23日、青空の徳舜瞥山はこちら

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