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やっと狭い沢から開放されてほっとしながら進んで行く。前日のものと思われるトレースも微かながらまだ続いていた。「助かるわよねぇ〜」おばさんはそう言いながら登って行く。このトレースがあると無いでは雲泥の差である。
「ん??」私はちょっと首をかしげた。そのトレースはすぐに右の尾根に向かって登っていた。予定ではもっと進んでから尾根に向かう筈だったのだが、、、トレースの魅力にはかなわない?そのまま急斜面をジグを切りながらグイグイと登って行く。時折日差しが差し込んで来る、、、雪を纏った木々が輝く、、、上空には青空も見えていた、、、一気に登りきった。

尾根へ向かって登る

登る

稜線に飛び出す
尾根に飛び出した

さすがに尾根に出ると少し風が吹いてきた、しかしそれほど強くは無い。「あとはずっとなだらかなの?」「そうだよ、広い稜線散歩って感じさ」ここまで来るともう辛い登りは無い。天気さえ良ければ快適な山行になるのだが、、、それがどうも怪しかった〜次から次へと雲が押し寄せていた。「まあ、荒れる天気にはなりそうに無いから」山頂まで残すところ1kmほどである。コンパスを合わせて一直線に進んで行く。
さすがにこの頃になるとトレースはもう消えていた。軽いラッセルではあるもののそろそろ疲れも出て来る。私も時々ラッセルを交代しながら進んで行く。「あと500mくらいかなぁ」この頃になるともう青空は無かった。小雪まじりの風とうっすらとした光景が広がるだけだった。

11時35分、札幌岳の山頂に立った、スタートしてから3時間35分。山頂標識が顔を出していた、一応カメラにおさめる。もちろん周囲の展望は無かったから、、、すぐに少し戻って風を避けて休憩した。いつもならここで昼にするところだが、天気が崩れないうちに小屋付近まで下りることにした。それでもプチシューを食べながら?ピークに立った満足感を味わう。

日差しを受けながら
ちょっぴり日差しを受けながら

真っ白だ
ひたすら山頂を目指して

ピーク
山頂標識の前で

11時55分、シールを外して下山開始だ。登って来た山頂付近のトレースはもう消え去っていた。方向を定めて広くなだらかな尾根を下って行く。「わぁ〜〜〜い」叫び声をあげながら下って行く。。。と一人の男性が登って来た。「あっらぁ〜〜〜」顔を見合わせて思わず笑顔!koyaさんだった。「何にも見えなかったよ」「そんじゃアタイも一緒に」山頂まで残すところ300mほどだったろうか〜何の躊躇も無くkoyaさんはシールを外した。
尾根の途中から真っ白い大斜面を一気に下る、、、素晴らしい〜〜〜でも滑りを楽しむのはこのあたりまで。沢の難所は慎重そのもの・・・冷水小屋に着いてほっと一息。小屋で昼食をとることにした。小屋番さんももう来ていて親切に出迎えてくれた。この小屋に入るのは初めてだったが、なかなか良いムードである。ストーブを囲んでおしゃべりしながらの昼食は楽しい。休憩して協力金として一人100円を支払う。

小屋からの沢ルート、、、ポッカリと口をあけて待つ?沢に注意しながら〜〜〜慎重に下った。もう少し雪が欲しい札幌岳だった。14時15分登山口へ!

koyaさんと
koyaさんとバッタリ

冷水小屋
冷水小屋にて

コースタイム(含休憩時間)
登山口 08:00  冷水小屋 09:40  札幌岳 11:35-11:55  冷水小屋 12:40-13:30  登山口 14:15

2005年3月23日、青空の札幌岳はこちらから


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